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検査の悩み永遠のテーマ

何か症状が出た時にどこまで検査をするべきか。非常に悩ましいところなのです。

ある程度良くある病気に照準を合わせて絞って検査をしてある程度予測を立てて治療を開始するのが一般的です。

治療を開始して改善すれば診断的治療と申しまして診断が合っていた事になります。

もちろんそうでは無い事もございます。消去法で次に疑いのある病気を探っていきます。

改善が無ければさらに検査をして結果によってはさらに侵襲性のリスクのある検査や高額な検査をお奨めする場合もございます。

要は咳が出てすぐ肺癌を疑うか・血便で大腸癌を疑うか・肝酵素が高くて肝臓癌を疑うかどうかです。

二次診療病院では、かかりつけで色々疑った後と考え最初からかなり詳しく検査を致します。

我々のような一次診療ではどの段階から詳しい検査に移行するかどうか、いつも悩みます。

常に検査多めに行いますと取り越し苦労の多い動物病院あるいは検査漬けで費用のかかる動物病院となってしまいます。

詳しい検査を遅めにすると比較的可能性の低い病気の場合、診断が付くまでにお時間を頂く事になる場合もございます。

そこで飼主の方にも力を貸して頂きたく思います。

何かいつもと違ういつもの咳と違う・いつもの食欲不振と何か違う・何か妙だ・・・と言う場合やもっと詳しく検査をすることを希望する・・・

等のご意見を忌憚なく頂戴したいのです。

例えば一度CTやMRI等の画像診断を受けてみたい・二次診療の病院を紹介してほしい・いつももっと積極的に検査をしてほしいなどです。

動物は自覚症状を飼主にも獣医師にも教えられません。どうかいつも一緒に居る飼主がよく観察をして我々に症状を的確に教えて下さい。

受けてみたい検査があれば率直に指示頂いて結構です。

いけないことですが我々が勝手に忖度してしまい検査を省略してしまっている事もございます。

私の尊敬する故竹内啓教授が言っておられました。「飼主が一番の看護師である。在宅看護を任されている飼主の観察結果に耳を傾けよ」です。