2021/02/26
猫伝染性腹膜炎の特効薬はだ発見されておりません。この病気はFIPとも言われ、発症すると死亡率は90%以上です。
ある程度効果のある物で日本で治療薬として認可されている薬は、プレドニゾロンなどの副腎皮質ホルモンくらいです。
その他にも数種類ございますが延命や対象療法薬にすぎません。
かなり高額な治療薬(ムチアン)が個人輸入で手に入りますが、まだ未認可でエビデンスがございません。
そういった中でいよいよ希望の光が見えてきました。
北里大学獣医学部とネオファーマジャパンとの研究で5-ALAが病原のコロナウィルスの増殖を抑制することが判ったのです。
5-ALAとは5-アミノレブリン酸と言うアミノ酸のことで、まだ実験室の中での結果ですが今後期待が持てそうです。
この薬は元々ミトコンドリアの活性を高め代謝を改善する薬です。
痩せ薬や造血作用のあるサプリメントとして実績があり、安全性も確立しております。
今後の研究により、FIPの治療薬として認可される事が期待されます。
当院には、動物用サプリメントとして認可されている5-ALAを用意しております。
治癒の保証は出来ませんが、猫伝染性腹膜炎の治療に応用希望の方はご相談下さい。
日本では未認可の薬ではございますがご希望の場合にはGS-441524の注射を行うことも可能です。従来の治療よりかなり効果が期待できます。
ムチアン療法よりは廉価になると思いますので、ご検討下さい。