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複数薬の混合注射について(注射薬の混合のリスク)

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  • 複数薬の混合注射について(注射薬の混合のリスク)
最近ご質問で他の動物病院のように注射液を混合して1本にできないかとの質問がありました。
当院でも可能な限り安全が証明されている薬は混合して注射しております。
注射本数を減らしたいのは患者も獣医師も飼い主様と同じ願いです。
しかし、以下のリスクがあるので証明されていないものや新薬は当院では混合せずに別の部位に注射します。

①注射によって皮下注射筋肉内注射静脈内注射など注射部位が違う場合は混合できません。
②製薬会社が効果の出やすいPHや濃度やを研究して製品化している薬だと、むやみに混合すると効果が低下する事があります。
③混合した事により白濁したり沈殿してしまい吸収されなくなる危険性があります。
化学変化を起こしてまったく別の薬品になる危険性があります。効果が無くなるだけではなく毒性が出ることもあります。

確かに注射を受けるペットには申し訳ないのですが、薬の効果を最大限に出しリスクを最小にするためですのでご理解ください
注射針はできるだけ細いものでカット面が弧を描くテルモの無痛に近い注射針を使ております。
なお、ほとんどの注射薬は他薬との混合を推奨しておりません。
PL法上も混合は問題があり、混合すると製薬メーカーの保証が受けられなくなる可能性がございます。
リスクを承知の上で混合して一本にすることを希望する場合には個別にご依頼ください。場合によっては混合注射します。